水源の森基金の概要

設置目的

公益財団法人福岡県水源の森基金は、森林の造成整備、緑の募金、林業の担い手の育成・確保及び水源地域の振興に関する事業を行い、森林の水源かん養機能の向上、県土の保全及び県民の緑化意識の高揚並びに林業の振興及び水資源の開発と確保に寄与することを目的とします。

設立の経緯及び変遷

本県では、昭和53年に福岡地域を中心とする大渇水(いわゆる福岡大渇水)が発生し、県民の生活や企業の生産活動等に重大な影響を及ぼしました。

 これを契機に、森林の有する公益的機能のひとつである水源かん養機能が注目され、長期的な水資源の安定確保の観点から、この水源かん養機能を高めるために必要な水源地域の森林造成整備の促進を図ることを目的に、福岡県と北九州市及び福岡市の両政令市が設立者となり、県内市町村及び企業等の理解と協力のもとに、全国に先駆けて財団法人福岡県水源の森基金が昭和54年10月1日に設立されたところです。

 この基金の設立趣旨は、水の源である森林を守り育て、水源かん養機能の高い森林づくりに協力している山村の人々に、水の恩恵を受けている下流域の人々(県民)が感謝を込めて、山を育てる苦労に報いるため、森林整備費用の一部を負担するものです。

 その後、当基金は、当初からの目的である水源の森造成整備事業に加え、平成6年度に福岡県からの出捐を受けて、森林整備に不可欠な林業就業者を確保するために、森林(もり)の担い手対策事業を開始し、平成10年度には林業労働力の確保の促進に関する法律(平成8年法律第45号)に基づき、福岡県知事から「林業労働力確保支援センター」の指定を受け、当該支援センター事業を開始しました。

 また、平成16年度には、行政改革に伴い、「水と緑」に関する事業を効率的・総合的に実施するため、当基金と財団法人福岡県緑化推進機構、財団法人福岡県緑化センター及び財団法人福岡県水源地域振興基金が統合され、当基金において緑の募金事業、緑化センター事業及び水源地域振興事業を引き継ぎ、今日に至っています。
 なお、緑化センター事業については、平成17年度に福岡県指定管理者制度の導入により廃止されています。

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