福岡県緑の少年団連盟

少年団のつくり方

1 編成から結団式まで

(1) 団員の募集

少年団の結成は、意欲と情熱のある人々(世話人)が協議して、団の決まりや団の運営方針 などを決め、関係方面の理解と協力を得て団員を募集をするということから始まるのが一般的です。団員数は(団の規模)は、その地域の実情によって異なってくるのは当然ですが、1団当たり40~50名程度が、集団として活動しやすい人数のようです。

(2) 団の名称と構成

現にある少年団をみますと名称はいろいろあります。例えば「○○緑の少年隊」とか、「○○みどりの少年団」、「○○森林パトロール隊」、「○○自然愛護少年団」というように、団の誕生の経緯の違いなどから、それぞれ団の創意のもとに名付けられ、愛着を持って呼ばれてきています。

これから結成する少年団の名称は、地区名や学校名、市町村名その他皆で相談して決めた固有名詞を冠し、「○○緑の少年団」とするのが良いと思います。

団の構成については、定型的・画一的な決まりはありませんが、一般的には、団員、団長指導者で構成されています。

以下、それぞれの団の構成員や構成の条件等について見てみよう。

① 団  員

団員は団の主体をなすもので、一般には次のような条件があげられます。
ア 自らの意志で団に加入しようとするものであること。
イ 加入にさいしては、必ず保護者の承諾を得たものであること。
ウ 団の規則に従う精神と団員としての誇りを持つこと。

年齢については、特に制限しなくても良いでしょうが、少年団の年齢構成を見ますと、小学生のみ、または小学生と中学生というものが大部分で、団のリーダーとして、高校生が参加しているものもあります。こうした高年齢層の参加は団の活動を自主的な集団として、組織的・自律的に展開していく上には良いことと思われます。

② 団長と副団長

団長は団を代表し、団の活動がスムースにいくよう、活動の拠点づくりや、装備の保管・点検、安全対策の充実などに配慮し、団の運営に携わる人ですし、団の財政にも責任を持つ人です。したがって、一般的には成人がなるのが適当です。

したがって、団長は団を物心両面から支えている父兄、地域の人々のなかから指導者が選んで団長になってもらうとか、育成会が結成されている場合には、そのメンバーのなかから選ぶのもよいでしょう。勿論指導者の中の1人が選ばれる場合もあります。このような場合、団員である少年たちについては、その代表を決め、「副団長」と呼ぶことにするのが良いでしょう。副団長は、互選によって選ぶのが良いでしょう。

③ 指導者

指導者は団の活動を指導・助言する成人をいいます。

指導者は、団活動の計画・実施などに直接参画し、団員の相談相手になり、助言の出来る人で、団員の教育訓練に情熱と識見のある人であることが必要です。また、団の野外活動には、団員と行動を共にすることができることも必要です。

指導者の人数はできるかぎり多いことがよいのですが、普通1人の指導者が指導できる人数の範囲は10名程度だといわれておりますので、50名の団の活動には、少なくとも5人くらいの指導者が望ましいことになります。

指導者層を支えるサブ・リーダーとして、例えば父兄だとか大学生だといった方々を、活動の中に迎え入れるようにしていくことは、少年団活動を充実させるためにも、また、次の指導者層を確保していくためにも、大変大切なことです。

(3) 団則と結団式

入団希望の少年たちが決まったら、世話人は、団発足のための準備委員会あるいは設立準備総会を開く手はずを整えます。

この準備委員会あるいは設立準備総会では、団則や運営方針の案などを検討し、正式に決定するようにします。

団則は団の基本となる規則ですから、少なくとも案の最終検討段階では、全少年団員と指導者、団長が一堂に会して検討することが必要です。その際、団員の希望・意見はなるべく取り入れるようにしたいものです。

この際、育成会も併行して作ることが重要です。これが作られれば、父兄や地域の人たちの意見が、少年団の団則や活動方針にもよく反映されることになるからです。

団則には、団の名称・目的・組織・活動内容・役員・経費(会費)、事務局などを規定します。

会費は、育成会が財政面の面倒をみるから全く徴収しないという少年団もあるでしょう。
しかし、団員たちが自らの手で団を運営するのだという決意のもとに、団費を出し合うことは団員の自律性と連帯感を高めるうえにも望ましいと思われます。

結団式には、団員はもとより役員全員が集り、育成会の方々やPTAや関係機関の方々にも列席してもらい、関係者・協力者の力強い励ましの言葉など受けたいものです。

結団式では、次のことを十分自覚してください。

① 緑の少年団員として、ひとりひとりが活動の目標を改めて確認する。

② 緑の少年団員のひとりとして、同じ仲間たちとの連帯感を深める。

③ 父兄や地域の人たちの期待を、励ましの言葉などを通じて知り、緑の少年団員として誇りを持つ。

形式にながれず、新しい少年団活動の発足にふさわしいプログラムを組む心がけが大切です。

2 地域の理解と協力

少年団の結成、その後の育成・発展のためには、父兄や地域住民の方々の深い理解と協力は勿論のことに行政機関等の理解と協力を得ることも大切です。

地域での少年団活動育成に関連した機関として、学校のほかに教育委員会、市町村の少年団活動担当部門などがあります。緑化運動育成に関連した機関として、市町村の緑化担当部門、森林管理署などがあります。さらに、PTAや町内会、森林組合や緑化推進団体などがあります。
このような関係機関・諸団体との情報交換ルートを日常から円滑にし、理解と協力の体制をつくるよう努めたいものです。

3 連盟への加盟登録

緑の少年団を結成した場合には、都道府県の緑化推進委員会内に設置されている緑の少年団都道府県連盟へ加盟して下さい。都道府県の緑化推進委員会内に団の名称、目的、組織、活動内容などを規定した団則及び団員名簿を提出し、登録することにより、緑の少年団連盟への加盟登録を行います。

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